ターミナル作業が少し楽になるツールの紹介(2025)

技術

ターミナルでの作業は、基本的なコマンドだけでも十分こなせる。
とはいえ、日常的に触るからこそ「もう少し見やすいと助かる」「よく使う操作を簡単にしたい」と思う場面も少なくない。

ここでは、そうした“ちょっとした不便さ”を解消してくれるツールをいくつか紹介する。
派手さはないが、作業の流れが自然に整うものばかり。


fzf — コマンド履歴やファイルをすぐに探せる

fzf は、インタラクティブに検索できるツール。

CTRL + R でコマンド履歴が一覧表示され、
そのまま検索して選ぶことができる。
過去に実行したコマンドを探す場面では特に有用だ。

ファイル検索にも利用でき、プレビューを付けて内容を確認しながら選択することもできる。

fzf --preview 'bat --color=always {}'

インストールは次の通り。

brew install fzf
$(brew --prefix)/opt/fzf/install

ripgrep(rg)— プロジェクト全体の検索が速くなる

ripgrep は、高速な全文検索ツール。
プロジェクトのコードを探す際に便利で、検索結果が返ってくるまでの時間が短い。

rg "UserController"

.gitignore の内容を自動的に反映するため、
不要なファイルが検索対象に混ざらないのも助かる。

インストールは次の通り。

brew install ripgrep

bat — ファイル内容が読みやすくなる

bat は cat の代替として使えるツールで、
行番号やシンタックスハイライトが標準で付いている。

bat config/routes.rb
bat .env

日常的にファイルの中身を確認する機会が多い人ほど、
小さな見やすさの違いが効いてくる。

インストールは以下。

brew install bat

eza — ls をより見やすくした表示ツール

eza は、ls の改善版のようなツール。
色分けやアイコン表示があり、視認性が向上する。

eza -l --git --icons

Git リポジトリの場合、ステータスが表示される点も便利。
ディレクトリを一覧するときの負担が軽くなる。

インストールはこちら。

brew install eza

fd — find よりも扱いやすい検索ツール

fd は、find をより簡潔にしたようなコマンド。
引数が直感的で、目的のファイルにたどり着きやすい。

fd config
fd controller --extension ts

あまり悩まずに使えるのが良い。

インストールは次の通り。

brew install fd

おわりに

どのツールも “なくても困らないが、あると確実に助かる” という位置づけだ。
導入は簡単で負荷もほとんどなく、少しずつ作業が整っていく。

ターミナルでの作業が多い人ほど、
こうした小さな改善が積み重なることで、
結果として扱いやすさが変わってくると思う。

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