技術

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ターミナル作業が少し楽になるツールの紹介(2025)

ターミナルでの作業は、基本的なコマンドだけでも十分こなせる。とはいえ、日常的に触るからこそ「もう少し見やすいと助かる」「よく使う操作を簡単にしたい」と思う場面も少なくない。ここでは、そうした“ちょっとした不便さ”を解消してくれるツールをいくつか紹介する。派手さはないが、作業の流れが自然に整うものばかり。fzf — コマンド履歴やファイルをすぐに探せるfzf は、インタラクティブに検索できるツール。...
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RubyGems騒動:信頼を壊して信用を守った非営利団体 ― OSSガバナンスの限界

はじめに2025年秋、Rubyコミュニティを揺るがす事件が起きた。RubyGems/Bundler のメンテナーが突然アクセス権を剥奪され、世界中の開発者が騒然とした。決断を下したのは、RubyGems.orgを運営する非営利団体 Ruby Central(以下、RC)。理由は「ガバナンス強化」だったが、その裏にはもっと現実的な動機――資金と責任の問題があった。事件の経緯RCがボランティアメンテナ...
RailsからLaravelを眺める

RailsのConcernsとLaravelのTraits | コード再利用の文化の違い

※本記事は「RailsからLaravelを眺める」シリーズの第14回です。Rails出身の私がLaravelを触りながら、Railsと比較して違いを整理していく連載になります。はじめにWebアプリケーションを開発していると、複数のモデルで同じような機能を実装したくなる場面は頻繁に訪れます。「記事も商品も公開/非公開の状態を持つ」「ユーザーも投稿もタグ付けできる」といった横断的な機能をどう実装するか...
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2025年最新版:SameSiteとPartitioned Cookies(CHIPS)を徹底解説 ― ログインが切れる理由と正しい設定方法

はじめに「突然ログインが切れた」「外部サービスが動かなくなった」「iframe内でログインできない」もしそんな経験があるなら、それは Cookie仕様の変化 が原因かもしれません。特に、2025年現在のWebブラウザは SameSite属性 と Partitioned Cookies(CHIPS) という新しいルールを採用しています。これを知らないと、何気ない挙動変更が本番トラブルに直結します。こ...
RailsからLaravelを眺める

【2025年版】Rails 8とLaravel 12のセキュリティ実装比較 | 認証・CSRF・XSS対策のコード例

※本記事は「RailsからLaravelを眺める」シリーズの第13回です。Rails出身の私がLaravelを触りながら、Railsと比較して違いを整理していく連載になります。はじめに今回のテーマはセキュリティ実装です。Railsでは当たり前だった「デフォルトで安全」という考え方が、Laravelではどのように実現されているのか。認証、CSRF対策、XSS対策など、Webアプリケーションの基本的な...
RailsからLaravelを眺める

悲観ロック vs 楽観ロック|LaravelとRailsで学ぶ実装パターンと使い分け

※本記事は「RailsからLaravelを眺める」シリーズの第12回です。Rails出身の私がLaravelを触りながら、Railsと比較して違いを整理していく連載になります。はじめにWebアプリケーション開発において、複数のユーザーが同時に同じデータを更新しようとする「同時実行制御」は避けて通れない問題です。例えば、ECサイトでの在庫管理や、チケット予約システムなどで、適切な制御がないとデータの...
RailsからLaravelを眺める

同じ“Middleware”でも別物?RailsとLaravelで見えた5つの違い

※本記事は「RailsからLaravelを眺める」シリーズの第11回です。Rails出身の私がLaravelを触りながら、Railsと比較して違いを整理していく連載になります。はじめにRails出身のエンジニアがLaravelを触ると、最初に違和感を覚えるのは「同じ用語なのに指しているものが全然違う」という場面です。その代表例が「ミドルウェア」。Railsにおけるミドルウェアは「Rack Midd...
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実際に使ってわかった!独自ドメイン対応メールホスティング10サービス使い比べ

フリーランスエンジニアとして活動していると、独自ドメインのメールアドレスは必須ですよね。GmailやOutlook.comの無料アカウントも便利ですが、プロフェッショナルな印象を与えるには「yourname@yourdomain.com」のような独自ドメインメールが欠かせません。今回は、実際に10種類のメールホスティングサービスを使ってみて分かった、それぞれの特徴と使い勝手を徹底レビューします。結...
RailsからLaravelを眺める

LaravelのFacadeをRailsの感覚で理解する:Rails.cacheやHelperとの違い

※本記事は「RailsからLaravelを眺める」シリーズの第10回です。 Rails出身の私がLaravelを触りながら、Railsと比較して違いを整理していく連載になります。はじめにRailsからLaravelに移るとき、多くのRailsエンジニアが最初に「???」となるのが Facade です。Cache::get() や Route::current() のように「静的メソッド呼び出し」に...
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fragfolio開発ログ #3|AIで香水マスタを正規化する実験

はじめに香水コレクション管理アプリ fragfolio の開発ログ、第3回です。今回は「AIを使って香水マスタを正規化する」というテーマに挑戦しました。香水というジャンルは、アプリ開発においてかなり扱いづらいデータのひとつです。ブランド名や製品名は膨大で、しかも「Bleu de Chanel」「ブルードゥシャネル」「BLEU DE CHANEL」のように表記ゆれが当たり前。さらに Dior Sau...
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【Shlink-UI-Rails】GitHub Actions × Oracle Cloud A1でRailsアプリを自動デプロイする方法|無料枠でCI/CDを実現

はじめに自作している Shlink-UI-Rails を、Oracle Cloud Free Tierの Ampere A1インスタンスに本番デプロイしました。GitHubにpushした瞬間から、テスト → Dockerイメージビルド → GHCR保存 → 本番サーバpull → 再起動 → ヘルスチェックまでを完全自動化しています。仕組みをまとめると:GitHubにpushGitHub Acti...
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結局 iTerm2 に戻った話|Alacritty や Warp Terminal を試してみて思ったこと

はじめに「次世代ターミナル」と呼ばれるものはここ数年でいくつも登場しました。GPU アクセラレーションで爆速描画の Alacritty、モダンな UI と AI 補助で話題の Warp Terminal。どちらも「これからの標準になるのでは?」と一瞬思わせるポテンシャルはあります。実際、Twitter(現X)のタイムラインには「Alacritty最高!」「Warp Terminal革命的!」みたい...
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fragfolio開発ログ #2 | Laravel 12 × React 19で実装する選択式二要素認証(WebAuthn × Fortify TOTP)

はじめに前回の fragfolio開発ログ #1 では、Laravel 12 × React 19 × Tailwind v4 の最新スタックで香水コレクション管理アプリ「fragfolio」を立ち上げた話を書きました。今回はその続きとして ログイン認証基盤 について。2025年時点でログイン体験を考えると、「パスワードレス」と「二要素認証」は避けて通れません。fragfolio では次の方針を採...
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fragfolio開発ログ #1|Laravel 12 × React 19 × Tailwind v4で作る香水コレクション管理アプリとAI活用

はじめに香水を少しずつ集めていると、「どれをいつ買ったか」「実際の使い心地はどうだったか」を後から見返したくなる瞬間があります。でも、スプレッドシートやノートアプリに書き散らすと管理が続かないし、写真フォルダに入れても探すのが大変。それなら自分でアプリを作ってしまえばいい。そんな発想から始めたのが fragfolio(フラグフォリオ) です。名前は fragrance + portfolio の造...
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React 19で変わる開発体験 | Actions・新Hooks・Server Componentsを理解する

はじめに2024年12月にリリースされたReact 19は、Reactの歴史において最も重要なアップデートの一つとなりました。特に開発者を悩ませてきた非同期処理とフォーム処理の複雑さを解消する革新的な機能が追加され、開発体験が劇的に向上しています。なぜReact 19が必要だったのかこれまでのReactでフォーム処理を実装する際、開発者は多くのボイラープレートコードを書く必要がありました。例えば、...
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