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RSSはもう“読むもの”じゃない。Siftoで「聞く」体験を作った話

はじめにRSSリーダーを長く使っていると、だんだん同じ問題にぶつかる。情報は追いたい。でも全部読むのは重い。記事が増えれば増えるほど未読は積み上がるし、移動中や作業中にまで画面を見続けるのは正直しんどい。それなら、読むのをやめて聞けばいい。そう考えて、SiftoにRSS記事を音声化し、Podcastとして配信する機能を実装した。さらに、生成済みの音声を聞くだけでなく、要約記事をその場でストリーミン...
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OpenClawをOCIに建ててみた — 数時間で“自分専用AI”が使える状態までいけた

はじめに最近、OpenClawがかなり話題になっています。オープンソースで動かせるAIアシスタント、しかもDiscordやWeb UIから触れて、モデルも差し替えられる。要するに、「自分専用のAIアシスタントを自分の環境に置ける」という話です。こういうものは、説明を読むだけだとよくわかったようでいて、実際にはどこまで使えるのかが見えにくい。セットアップが重いのか、最初から実用になるのか、それとも結...
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SiftoのAI基盤設計:複数LLMをちゃんと扱うためにやったこと — OpenRouter・コスト分析まで

はじめにLLM を使ったアプリは、最初の一歩だけを見るとかなり簡単です。ひとつの provider を決めて、その API を叩き、必要な機能をつなげていけば、とりあえずは動きます。実際、初期の段階ではそのやり方でまったく問題ありません。むしろ最初から大げさな抽象化を入れるより、そのほうが速いです。ただ、その状態で開発を進めていくと、すぐに別の問題が見えてきます。たとえば、事実抽出にはこのモデルが...
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情報が多すぎて読む前に疲れるので、AIで整理するRSSアプリ「Sifto」を作った

はじめにエンジニアをやっていると、情報収集は仕事の一部というより、ほとんど生活習慣になる。技術ブログ、企業の発表、OSSのリリースノート、ニュースサイト、個人ブログ。RSSリーダーを開けば、新しい記事はいくらでも流れてくる。新しいものを追いかけるのは嫌いではないし、むしろ好きなほうだ。知らない技術や、新しい考え方や、誰かの設計の癖に触れるのは、この仕事の楽しさの一つでもある。ただ、しばらくそうやっ...
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最近コードを書いていないエンジニアの話

はじめに最近、個人開発をしていて不思議なことに気づいた。自分はエンジニアのはずなのに、あまりコードを書いていない。もちろん完全に書いていないわけではない。コードは読むし、レビューもする。必要があれば修正もする。ただ、キーボードを叩いてコードをゼロから書く時間は、驚くほど減った。体感で言うと、コードの99%くらいはAIが書いている。最初は単なる便利ツールのつもりだった。でも気がつくと、開発の構造その...
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Neonから自前PostgreSQLへ移行した話 | OCI + PgBouncer + Tailscale + CloudBeaver + golang-migrate で作る個人開発向けDB環境

はじめに最近、個人で開発しているサービスのデータベースをNeon → 自前PostgreSQL に移行しました。Neonはとても優れたサービスです。サーバレスでスケールするし、ブランチ機能も便利で、開発体験も良い。ただ実際にサービスを運用してみると、少し気になる点も出てきました。一番大きかったのは 転送量の制限です。Neonの無料プランにはMonthly public network transf...
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LLM以外は無料枠。Vercel × Next.js × Supabase × Inngest × Render × Claude 4.5 で構築した「raindary」というAI要約基盤の設計と実装

はじめに ― 「あとで読む」を終わらせるエンジニアは記事を保存する。気になる技術ブログ、公式ドキュメント、パフォーマンス検証、設計思想の考察。raindrop.io に次々とリンクを保存していく。だが、現実はこうだ。読まない。正確に言えば、「今は読まない」が積み重なっていく。そこで作ったのが raindary というアプリだ。raindrop.io に保存した記事を自動取り込みし、本文を抽出し、A...
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2026年、Cloudflare傘下になった静的サイトフレームワーク Astro をゼロから入門する

はじめに2026年1月、Astro の開発元は Cloudflare に買収された。このニュースを聞いて、もう Cloudflare Pages 専用になるのか今までの Astro と別物になるのでは今から触る意味はあるのかと感じた人も少なくないはずだ。実際のところ、Astro がやっていること自体はこれまでと大きく変わっていない。一方で、デプロイ先としての Cloudflare との距離がはっき...
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最近流行の Ghostty を試してみた(設定付き)

はじめに以前の記事では、「結局 iTerm2 に戻った」という話を書いた。長年使ってきた安心感や完成度を考えると、当時の判断は妥当だったと思っている。ただ最近、エンジニア界隈でやたらと名前を見るようになったターミナルがある。それが Ghostty だ。正直に言うと、最初は「また新しいターミナルか」という程度の印象だった。Alacritty、WezTerm、Warp……この手の話題は何度も見てきたし...
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Oracle Cloud Free TierでSSHが繋がらなくなった時、最短で復旧する方法

はじめにOCIのFree Tierで動かしていたWEBサービスが、ある日突然ダウンした。監視アラートが鳴り、サービスが応答していないことに気づく。まずは落ち着いてSSH接続。この時点ではまだ普通にログインできた。プロセスを確認すると、確かにWEBサービスが落ちている。原因は特定できないが、再起動すれば一旦は復旧しそうな状態だった。実際、サービスを再起動すると問題なく立ち上がり、外部からのアクセスも...
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AI時代に実装力はどう変わるのか?──コードを書く能力は本当に不要になるのか

AIがコードを書くこと自体は、もう珍しい話ではなくなった。GitHub Copilot、Claude Code、Codex、ChatGPT。名前を挙げ始めればきりがないし、どれが優れているかという話も、もはや本質ではない。重要なのは、「AIが実装に関与する」という前提が、すでに日常になってしまったという事実だ。この状況で、決まって聞こえてくる言葉がある。AIに実装を任せると、実装力が落ちる。直感的...
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TechLibを触ってみた | 方向性は良い、値段は安い。でも冊数は正直まだ少ない

はじめに技術書サブスクというジャンルは、ずっと「需要はあるのに決定打がない」状態が続いてきた。O’Reilly Japanの実質撤退以降、その空白はなおさら大きい。そんな中で登場したのが TechLib(テックリブ)。ITエンジニア向け技術書に特化した読み放題サービスということで、少し気になって触ってみた。結論から言うと、方向性はかなり良い価格設定も正直かなり安いただし、現時点では冊数が少ないこの...
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ターミナル作業が少し楽になるツールの紹介(2025)

ターミナルでの作業は、基本的なコマンドだけでも十分こなせる。とはいえ、日常的に触るからこそ「もう少し見やすいと助かる」「よく使う操作を簡単にしたい」と思う場面も少なくない。ここでは、そうした“ちょっとした不便さ”を解消してくれるツールをいくつか紹介する。派手さはないが、作業の流れが自然に整うものばかり。fzf — コマンド履歴やファイルをすぐに探せるfzf は、インタラクティブに検索できるツール。...
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RubyGems騒動:信頼を壊して信用を守った非営利団体 ― OSSガバナンスの限界

はじめに2025年秋、Rubyコミュニティを揺るがす事件が起きた。RubyGems/Bundler のメンテナーが突然アクセス権を剥奪され、世界中の開発者が騒然とした。決断を下したのは、RubyGems.orgを運営する非営利団体 Ruby Central(以下、RC)。理由は「ガバナンス強化」だったが、その裏にはもっと現実的な動機――資金と責任の問題があった。事件の経緯RCがボランティアメンテナ...
RailsからLaravelを眺める

RailsのConcernsとLaravelのTraits | コード再利用の文化の違い

※本記事は「RailsからLaravelを眺める」シリーズの第14回です。Rails出身の私がLaravelを触りながら、Railsと比較して違いを整理していく連載になります。はじめにWebアプリケーションを開発していると、複数のモデルで同じような機能を実装したくなる場面は頻繁に訪れます。「記事も商品も公開/非公開の状態を持つ」「ユーザーも投稿もタグ付けできる」といった横断的な機能をどう実装するか...
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