音楽 Kiwi Ears Quintet レビュー|沈む低域、前に出るボーカル、抜ける高域。派手さより“完成度”を選んだクール系ハイブリッド
イヤホンのチューニングには避けられない三角関係がある。低域を沈ませれば中域が埋もれ、高域を伸ばせばボーカルが後ろに下がる。帯域をすべて主張させながら破綻なくまとめるのは簡単ではない。Kiwi Ears Quintetは、その難題を真正面からクリアしている。派手さで“分かりやすい感動”を与えるタイプではない。だが、長時間向き合うほど「このイヤホンは設計がうまい」と分かる。そんなモデルだった。試聴環境...
