※本記事は、UGREENの「Nexode 500W (X759)」を実際に購入・使用したレビューです。以前紹介した「Nexode 300W」との比較も交えながら、性能・実使用感・メリット・デメリットを丁寧に解説します。
なお、本製品は 2025年9月頃から国内で販売が始まった ようですが、正確な発売日は公式には明示されていません。実際に市場に出回り始めたのは比較的最近で、ようやく入手できるようになった製品です。
はじめに
USB-C充電器はここ数年で急速に進化し、ノートPCからスマホ、タブレットまで複数のデバイスを同時にまかなえるのが当たり前になってきました。その中でもUGREENは大出力モデルに積極的で、最大300Wを誇る「Nexode 300W」も話題になりました。
そして今回登場したのが、そのさらに上位となる「Nexode 500W」。
最大500Wという圧倒的な出力と、240W対応のUSB-Cポートを備え、複数のハイエンド機器をフルスピードで同時充電できる、まさに“モンスター充電器”です。
スペックと外観
- 製品名:UGREEN Nexode 500W (X759)
- サイズ:約150 × 119 × 60.6 mm
- 重量:約2220 g
- ポート構成:USB-C ×5、USB-A ×1
- 最大出力:合計500W
- 単ポート最大出力:USB-Cで最大240W対応
- 安全機能:過電流・過電圧・過熱・短絡など11重保護+温度管理センサー
デザイン自体は300Wモデルと同じくシンプルな直方体。大きな形状変更はなく、マットな質感で落ち着いた印象です。ただし500Wは全体的にサイズアップしており、幅・高さ・奥行きすべてが一回り以上大きく、重量は約1kg増。
数値以上に手に持ったときの“ズシリとした重さ”が際立ち、据え置き前提で作られているのがよく分かります。
実際の使用感
高出力PCを余裕で充電
このモデルの最大の特徴は、USB-Cポートのひとつが240Wに対応していることです。MacBook Proのような高出力を要求するPCでも最大速度で充電でき、同時に他のポートでタブレットやスマホを高速充電しても余裕があります。
300Wモデルでは「140WをPCに、残りを他のデバイスに振り分ける」必要がありましたが、500Wではそうした出力配分の計算をほとんど意識せずに済むのが快適です。
複数デバイスを同時に
ノートPC・スマホ2台・タブレット・DAP・イヤホンケースを同時に接続しても、すべてがしっかり急速充電されます。「どの機器を優先するか」といった調整をしなくてもよく、ただ挿すだけで済むシンプルさは500Wならではです。
発熱と動作音
フル稼働時は本体が暖かくなりますが、触れなくなるほどの熱さにはなりません。内部には温度センサーが複数搭載されており、過熱を防ぐ制御が効いています。
また、ファンレス設計のため動作音は常にゼロ。どんな環境でも完全な静音性が保たれ、作業に集中できます。
メリット
- 複数デバイスをフルパワーで同時充電できる
PC・スマホ・タブレット・オーディオ機器をすべて妥協なく急速充電可能。 - 240W対応の安心感
ハイエンドノートPCも最大速度で充電でき、作業中に電池残量を気にする必要がなくなる。 - ケーブルや電源タップを整理できる
複数の充電器をまとめられるため、机上も持ち物もすっきりする。 - 完全無音の静音性
ファンレス設計により、負荷をかけても無音で稼働。静かな環境でも快適。
デメリット
- 重量の大きさ
約2.2kgはノートPCと同等で、持ち歩くには重すぎる。携帯性より据え置き向き。 - サイズアップ
形状は同じでも一回り大きくなっているため、バッグに入れると場所を取る。 - 価格の高さ
性能を考えれば妥当だが、一般的なユーザーにはオーバースペック。用途がはっきりしている人向け。
300Wとの比較
- サイズと重量
300W:約1.3kg。携帯可能なギリギリのサイズ。
500W:約2.2kg。持ち運びは可能だが現実的には据え置き推奨。 - 出力
300W:PC+αまでは問題ないが、同時充電では出力配分を考える必要がある。
500W:全ポートをフル活用しても余裕。配分を気にせず挿せる快適さ。 - 用途
300W:モバイル利用に適したハイエンド充電器。
500W:据え置き運用を前提とした最強の充電ステーション。
まとめ
UGREEN Nexode 500Wは、現状のUSB充電器の中でも突出した性能を持つ製品です。
240W対応のUSB-Cポートを含む総出力500Wにより、複数のハイエンドデバイスを同時にフルパワーで充電できます。
確かにサイズと重量は大きく、気軽に持ち運ぶには不向きです。しかし「すべてを一台で完結させたい」というニーズに対しては、これ以上ない答えになるでしょう。
300Wモデルが「高出力を持ち運べるモバイル充電器」なら、500Wは「据え置き前提ながら、全てを支配できるモンスター充電器」。
充電環境を一気に整理したい人や、複数デバイスを同時にフルスピードで充電したい人にとって、強力な選択肢になることは間違いありません。




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