はじめに
FIIOが新たなフラッグシップDAP「M27」を正式発表しました。
前モデル M17 は“据置級DAP”というコンセプトで、ポータブルながら据置アンプに迫るパワーを備え、多くのオーディオファンに衝撃を与えました。今回登場する M27 は、その正統後継機としてさらなる進化を遂げたモデルです。
本記事では、現時点で分かっている スペック・特徴・発売時期・価格情報 を速報で整理します。
FIIO M27のスペックまとめ(速報)
SoC(プロセッサ):Snapdragon 778G 搭載との情報が有力。公式資料では「QCS6490(Snapdragon 770G世代)」とされていますが、複数の試聴イベントやユーザー報告では 778G が明記されており、現時点では 778G 説が優勢です。
OS:Android 13
RAM / ストレージ:8GB RAM / 256GB 内蔵ストレージ / microSDスロット ×2(各最大2TB対応)
DAC:デュアル ESS ES9039SPRO
アンプ出力:バランス出力 5,000mW + 5,000mW(Ultra Gain時、合計10W級)
端子類:6.35mm / 4.4mm / 3.5mm 出力、ライン出力、デジタル出力を装備
Bluetooth:Qualcomm QCC5181採用、aptX Lossless・LE Audio・Auracast対応
筐体素材:チタン合金シャーシ+ガラスファイバー背面
バッテリー:9,200mAh、大容量でデスクトップモード対応
発売時期/価格:2025年秋以降にグローバル展開予定。価格は9月に正式発表予定。
M17からの進化ポイント
M17と比べて大きく進化したのは以下の点です。
- 処理性能の大幅強化
Snapdragon 778G世代のSoC+8GB RAMにより、スマホ並みの操作感を実現。アプリ使用時のレスポンス改善が期待できます。 - 驚異の出力性能
10W級のバランス出力は、もはや据置アンプを超えるレベル。ポータブルというより“持ち運べる据置機”と表現する方が正確です。 - Bluetoothの最新規格対応
aptX Lossless・LE Audio対応により、有線だけでなくワイヤレスでも本気の音質が楽しめる環境が整いました。
THXアンプを超えられるか
個人的に、M17で採用されていた THX-AAAアンプは大好きでした。
ノイズレスでレンジが広く、制御力が非常に高い。特に IER-Z1R との相性は抜群で、「DAPでここまで鳴らせるのか」と衝撃を受けた記憶があります。
M27はTHXを継承せず、新しい設計に刷新されました。
だからこそ「THXサウンドの透明感や空間表現がどう変わるのか」が最大の注目ポイント。M27の音作りがどんな方向に進化しているのか、実機レビューで確かめたいところです。
まとめ
FIIO M27は、M17の正統後継として登場したハイエンドDAPです。
最新DAC・10W級出力・aptX Lossless対応・高剛性シャーシと、もはやポータブルの枠を超えた圧倒的なスペックを搭載。
発売は2025年秋以降、価格は9月に正式発表予定。
ハイエンドDAP市場において、M27は間違いなく大注目の1台となるでしょう。
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