はじめに
SOUNDPEATS Air6 Proを購入した。
もともとSOUNDPEATSはコストパフォーマンスの高い製品が多い印象だったが、今回はセールとプロモーションコードが重なり、実売1万円以下で入手できた。
正直なところ、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンなので、そこまで大きな期待はしていなかった。
ところが、実際に聴いてみるとかなり印象が違った。
まず感じたのは、音のキレの良さだ。
特定の帯域だけではなく、低域から高域まで全体的にレスポンスが良く、輪郭がはっきりしている。音が必要以上に膨らまず、スッと立ち上がってスッと消える。
この価格帯のTWSにありがちな、低域が膨らんで全体がモコつく感じや、高域だけが強調されてシャリつくような印象はかなり少ない。
ボーカルが非常に聴きやすい
Air6 Proで特に好印象だったのがボーカルだ。
ボーカルの存在感がしっかりあり、伴奏に埋もれにくい。前に出すぎるほど極端ではないものの、自然に中央へ定位してくれるので非常に聴きやすい。
ボーカル曲をよく聴く人にはかなり相性が良さそうだ。
中域の見通しがよく、音数が増えてもごちゃつきにくい。
低域は量感十分。沈み込みはほどほど
低域もしっかり出る。
サブベースが地の底まで沈み込むようなタイプではないが、普段聴くうえでは不足を感じない程度の量感は十分にある。
それ以上に印象的なのが、やはり低域のキレだ。
量を出しながらもダラダラ残らず、リズムが明瞭。ベースやキックの輪郭も追いやすい。
低域を過剰に盛るタイプではないため、全体のバランスも崩れていない。
高域も伸びすぎないが不足はない
高域は、超高域までどこまでも伸びていくようなタイプではない。
ただし、だからといって不足感があるわけでもない。
必要なところまではしっかり出ており、こちらも音の立ち上がりが速い。シンバルや高域成分も鈍くならず、スパッと出てくる。
結果として、低域・中域・高域すべてに共通して「キレがいい」という印象になる。
音場は標準的
音場については、特別広いとは感じなかった。
一方で、狭さを感じるほどでもない。
左右への広がりは自然で、日常的に使うぶんには十分。広大な音場や立体的な空間表現を売りにするタイプではなく、音像の明瞭さを優先した音作りに感じる。
ANCは価格以上。ただし主役ではない
ANCについては、トップクラスの高級TWSと比較するとさすがに差がある。
とはいえ、「1万円以下の製品だからこんなもの」と切り捨てるほど悪くはなく、むしろ価格を考えればよく頑張っている。
日常的な騒音を抑える用途には十分使える。
ただ、Air6 Proの最大の魅力はANCではなく、やはり音質だと思う。
1万円以下とは思えない完成度
Air6 Proを聴いて一番驚いたのは、「安いのに頑張っている音」ではなかったことだ。
普通に音が良い。
特に、低域から高域まで共通するキレの良さと、ボーカルの聴きやすさはかなり印象的だった。
超高域の伸びや、深い低域の沈み込み、広大な音場など、高級機らしい分かりやすい武器があるわけではない。
その代わり、全体のバランスが良く、音の輪郭が明瞭で、非常に聴きやすい。
実売1万円以下という価格を考えると、かなり完成度が高いTWSだと思う。
SOUNDPEATSは以前からコストパフォーマンスの高いブランドだったが、Air6 Proはその中でもかなり分かりやすく「音で得をした」と感じられるモデルだった。



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